当社は、ポリオレフィンフィルム業界におけるプレゼンスを高め、より社会に貢献できる企業体となることを目指して、住友化学グループ、積水化学グループ、それぞれのグループで礎を築き、業界において存在感を発揮してきたサーモ株式会社および積水フィルム株式会社を中核企業として、2016年7月、住友化学、積水化学工業およびINCJ（旧産業革新機構）の出資のもと持株会社によるホールディング体制を形成し、2018年4月に関係各社が完全統合して誕生いたしました。

以来、統合の相乗効果を生かして、旧会社各々の強みであった材料技術力やマーケティング力をより高めるとともに、お取引先各位のご協力もいただきながら、着実に歩を進めております。

今日、私たちは、国内外を問わず極めて大きな変動のただなかに置かれています。世界の経済成長センターや政治・通商分野の国際的枠組みの変化、労働力人口の減少、急速な少子高齢化、デジタルイノベーションの急激な進展、さらには昨今の新型コロナウィルスの世界的蔓延の影響など様々な変動のなかで、人々の価値観や勤労観、生活習慣といったものから、ビジネスや消費、社会そのものの在り方に至るまで、これまでの延長では考えられない極めて大きな変化が生じており、企業経営もその埒外に留まっていることはできません。

当社はこうした時代の転換点にあって、よりスピーディーかつ適切な事業運営を通じて社会に貢献する企業でありたいと考えております。そのために、お客様のご要望や社会的要請を可能とする技術革新、新たな価値創造をさらに強力に推進するとともに、業界内でのパートナーシップ強化を進め、高品質で社会に有用な製品の安定供給を実現してまいります。

「人々の生活に安全・安心・豊かさの彩りを添える」という企業理念のもと、全社一丸となってこれら諸課題に取り組み、お客様の価値向上、ひいては社会の豊かさの実現に貢献したいと考えておりますので、引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。